素材最適塗装について [RECOMMEND BEST COATING]

素材最適塗装について [RECOMMEND BEST COATING]

ABS塗装

ABS塗装の特徴

クリーンルームやスピンドル塗装方法等の設備と管理の徹底で、安定した質の高い「ABS樹脂 塗装」を実現しています。

[使用目的]
一般的な樹脂素材で、塗装には相性が良い・主に概観の為塗装
[使用用途]
自動車部品・おもちゃ・文具・家電製品様々なところ等に使用されています。
[ 特 徴 ]
安価な塗装が可能です。
[ 短 所 ]
素材の耐熱性が低いため乾燥温度高い塗料が使えない。
[乾燥温度]
60度×20分 常温乾燥
[使用塗料]
アクリルラッカー・アクリルウレタン・ポリウレタン・UVなどがある。
[注意点]
あまり強いシンナーを使用すると変形や外観面での不具合が出来る。
樹脂への塗装の中で最もご依頼が多い「ABS樹脂」
そもそもABS樹脂とは?

ABS樹脂とは、アクリル・ブタジエン・スチレンの共重合合成樹脂です。一般的に耐熱温度は60度ですが、耐熱性を上げたもので~100度くらいのものまであります。成型方法は、射出成型(インジェクション)が多く使われ、成形性・作業性に優れ、美感もよく比較的安価な材料なので様々なものにたくさん使われています。

ABS樹脂を塗装する上での注意
ABS樹脂は屋内仕様が一般的

ABS樹脂へ塗装する部材は屋内で使用する商品が一般的だとされています。ABS樹脂は、対候性があまりよくありません。塗装する塗料(ラッカー、アクリルラッカー)も、耐候性があまりよくない弱点があり、直射日光が当たる屋外では不向きな特徴があります。対候性を良くする為には、ウレタン塗料(アクリルウレタン、ポリウレタンなど)で表面を覆えば対候性が良くなります。屋外商品とは対照的に、屋内で使用される商品の用途には抜群の使い勝手な素材です。

また、ABS樹脂は耐薬品性に劣り、アルコール類、鉱物油、強酸、強アルカリなどの付着により樹脂が侵され劣化し、ケミカルクラックの要因となります。よって、塗装をする場合は、ABSの種類によって低浸蝕溶剤などを使います。

ABS樹脂の特殊用途

ASB樹脂の特殊用途では、「難燃ABS樹脂」や「ガラス繊維」や「炭素繊維」を入れた強化ABS樹脂、その他にもさまざまな種類のABS樹脂があります。例えば耐候性を高めるために作られた樹脂はABS樹脂の3要素のうちのB-ブタジエンの代わりに別の素材を使用することで、ABS樹脂の弱点である耐候性を高めようとして作られることもあります。

ASA樹脂はブタジエンの代わりにアクリルゴムを重合させたもので、耐衝撃性に優れると同時に耐候性を高める効果があります。

ACS樹脂はブタジエンの代わりに塩素化ポリエチレンを重合させたプラスチックです。こちらも機械的物性を保ったまま、耐候性を高めることに成功しています。

三つ目のAES樹脂は、ブタジエンの代わりに、エチレン系ゴムであるEPDMを重合させて耐候性を高めており、これらの塗装も徐々に増えている傾向があります。

「ABS納品事例」を参考にして下さい。
https://www.okumakot.com/casestudy/category/resin/abs

上記のような理由もあり、樹脂塗装の中でも最も多く使われている材料の1つとなっています。ABS樹脂を塗装する方法は、手吹き塗装・スピンドル塗装・ロータリー塗装・ロボット塗装などが一般的です。

ABS樹脂と手吹塗装

手吹き塗装は、「多品種小ロット」や「複雑形状」の部材への吹き付けを得意とし、コスト面も比較的に抑えられるなどの理由により選ばれます。また職人が塗装するので様々な条件にも対応できる汎用性が最大の強みとなっています。

近年職人不足ではありますが、ニーズは残るので教育された職人を育成する仕組みが課題になります。ABS樹脂塗装の中でも多品種少量生産に向いています。他の設備と違い冶具費が安価になる利点もあります。

ABS樹脂とスピンドル塗装

スピンドル塗装は、大量生産で品質を安定させる場合に適しています。1本の冶具の上で商品を回転させて固定ガンで塗装するために冶具費用が多くかかることや、塗料比率が比較的高いと言えます。当時は携帯電話(ガラケー)の塗装ではスピンドル塗装が主流でしたが、近年は自動車部品や化粧品関係が多くなってきている傾向にもあります。量産性がある反面、少量生産には向きません。大きさ・形状によりますが最低ロット5000個くらいは必要でしょう。

ABS樹脂とロータリー塗装

ロータリー塗装は、大量生産を目的にした塗装方法で安価に出来るのが特徴です。片面づつ塗装する方法なので、両面塗装するには2工程が必要となり、コストUPになる場合がありますが、比較的冶具費は安価で製作できることも特徴の一つです。大量生産が少なくなり多品種少量生産が多くなった昨今、ロータリー設備は少なくなってきています。

ABS塗装で使用される塗料

ABS塗装で使われる塗料は、「ラッカー塗料」と「ウレタン塗料」が主流です。ABS素材の耐熱性と作業性を考慮した上で、耐熱温度以下(60度以下)の強制乾燥を行います。

ラッカー塗料にはいくつかの種類があり、その中でもアクリル樹脂を混合させ、耐候性をUPさせたアクリルラッカーの塗料が頻繁に使われます。屋内環境で使われる家電製品や雑貨品などの商品に使用されることが多いです。

ウレタン塗料は、ポリウレタン、アクリルウレタン、アクリルシリコン・無機材料を組み合わせたハイブリッドウレタンなど様々です。塗料が持つ機能性のステータスは高く、高級商品や美観を重視する商品にも多く使われています。他の塗料との違いは、塗料と硬化剤の2種をブレンドし塗料を調合します。美観・耐久性に優れている分、塗料費としては、アクリルラッカーの塗料費より高価になっております。