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塗装コンサルティング依頼が急増?その3つ理由をご紹介

オークマ工塗の大熊です。

 

昨年末より塗装コンサルティングの相談が増えています。過去10年と比べて4倍から5倍位になっているのではないでしょうか。今後も増加傾向だと思われます。

 

今回のブログでは「どうして今、塗装コンサルティングが増えているのか?」、その秘密をお客様の相談内容から解説致します。

 

どうして今、塗装コンサルティングの相談が増えているのか?

 

当社では鉄・ステンレス・アルミ・マグネシウムなど、さまざまな金属部品やABS・ナイロン・PPなどたくさんの種類の樹脂部品やゴム・ガラスなど異素材(木以外)の塗装を行っています。塗装方法においても手吹塗装・静電塗装・ロータリー塗装・電着塗装・ロボット塗装・粉体塗装など多種類の塗装に対応しております。

 

大きく分けると「塗料」・「塗装方法」・「品質管理」・「コスト」と、4つの最適を求めるノウハウのコンサルティング事業を、10年前から提供しております。過去10年では、年に1~2社請け負うくらいでしたが、昨年末より5社からの問い合わせがあり、すでに2社が契約、実際に指導もしています。

 

では、塗装の問題で困っていた、それぞれの会社様の共通項を出してみましょう。

 

・社内に塗装技術・知識がない
・海外工場で塗装したい。
・品質を上げたい。(不具合削減)
・塗装スタッフの教育
・品質管理のデータ書類を整備したい

 

上記の項目が塗装問題でお困りになっていた実際のお客様の声です。その問題を分析すると理由は3つあります。

 

 

理由その1 数年前から塗装現場での職人不足は深刻…

 

塗装業界では、数年前から塗装現場での職人不足は深刻です。ほとんどの会社が外国人研修生で、その不足を補っているのが現状です。あるところでは、管理者以外はすべて外国人と言う会社もあるくらいです。そうった人手不足が1つ目の大きな理由となっています。

 

理由その2 高齢化による工場閉鎖…

 

2つ目の理由それは高齢化による工場閉鎖です。これも数年前から10人未満の小規模の塗装会社が廃業・閉鎖するのが多くなっています。この2つの問題により、日本全体で塗装技術を伝達する力が減っているのです。たくさんある塗装会社から選んで発注する、海外にも一緒に出て行ってもらう、情報がたくさん入ってきた時代はすでに終わっています。

 

理由その3 塗装業界の問題と共に発注企業の問題

 

3つの目の理由は、塗装業界の問題と共に発注企業の問題もあります。効率化を図る為に塗装工程を外注化・海外移転など社内に持たないことが進んできました。特に製造の中でも数値管理が難しい塗装技術なのでノウハウをデジタルで、残しておくのが難しいことも要因になります。

 

この3つの理由から当社に塗装コンサルティングを依頼することになったと思います。

 

当社のコンサルティング業務は、月に1回訪問し問題点を聞き出してアドバイスをしていくスタイルです。具体的には、外注制作する塗装品の問題解決や塗装工場を新設するアドバイス・塗装スタッフの教育・品質管理の書類の整備・塗料や塗装方法の選択などがあります。

 

上記にあげた塗装業界の問題はこの先解決することはないでしょう。突然に取引先(仕入れ先)がなくなることも考えられます。塗装に限らずものづくりの技術伝承は早い目に対応しておくことが求められます。

 

あっ…忘れていました。最後にZOOMを使ったオンラインでの指導が出来ることも、コンサルティングを依頼しやすい原因の一つに入りますね。

 

塗装問題でお困りの方は、是非オークマ工塗までご相談ください。


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