大物ラインに流れる小物部品、お悩みではありませんか?
こんにちは。株式会社オークマ工塗 広報担当の中川です。
「塗装品を大物・小物まとめて塗装会社に出しているけれど、どうもコストも納期も締まらない……」――そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?
本記事では 小物専用ラインへ切り替える だけで得られるメリットをご紹介します。
目次
1. 大物の塗装品と小物部品、同じ塗装会社に依頼していませんか?
架空事例:金属筐体メーカーA社
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- 大物フレームと小物ブラケットを同一業者に一括発注
- ブラケットは段取り替えが後回しになり 納期が遅延
- ブラケット単価が 想定より割高 になった
では、なぜこうしたムダが起きるのでしょうか。主な理由は次の 3 つです。
・段取り替えコストが小物に転嫁される
大物ラインで小物を塗る場合、治具の付け替えや塗装ガンの調整が必要になります。こうした「段取り替え」にかかる時間とコストは、製品単価の小さい小物にのしかかりやすい構造です。
・納期が後ろ倒しになる
塗装ラインは稼働率を優先するため、処理時間の長い大物を先に組む傾向があります。小物は「空いた時間でまとめて処理」となり、予定より後ろへずれ込むケースが考えられます。
・異物混入・品質ばらつきのリスクが増える
大物を塗装するとミストや塗料ダストがブース内に舞います。同じブースで直後に小物を塗ると、微細な異物が付着する確率が高まり、外観不良につながります。
2. 最適な塗装会社の選択ポイント
・小物ライン・大物ラインを両方備える会社は意外と少ない
専用ラインは初期投資が大きく、運用コストもかかります。そのため、実際には少数の企業しか両ラインを常設していないのが現状です。結果として「できなくはないので受ける」という構造が生まれやすくなります。
・塗装は分業制――製品に合った専門会社を選ぶべき理由
塗装業界は サイズ・材質・ロット に合わせて専門化が確立されています。
- 専門ラインに振り分けることで コストが適正化
- 工程が標準化され、品質が安定
- 段取り替えが減り、納期が読みやすく なる
3. なぜ最適でないのに引き受けるのか?
・できないことはない(コストさえ合えば施工は可能)
塗装会社の多くは「治具を継ぎ足せば塗れる」「人手を増やせば何とかなる」という経験則を持っています。例えば弊社は小物部品塗装専門ですが、2 m の製品を “塗ろうと思えば塗れます”。ただし段取り替えや追加治具などの手間が発生するため、その分塗装費に上乗せされてしまいます。
お客様のメリットを最優先に考え、弊社では基本的に大物はお断りしております。
4. まとめ/次のアクション
小物は小物ラインへ、大物は大物ラインへ――これだけでコスト・納期・品質を同時に改善できる余地があります。まずは自社の発注リストを開き、小物部品が大物ラインに混在していないか確認してみてください。
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小物部品の塗装品質・コストに関するご相談を承ります。図面や写真をお送りいただければ、専門ラインへ切り替えた場合のシミュレーションをご案内いたします。
※本記事は数字を伏せた概略です。具体的な改善幅や導入事例については、ぜひ直接お問い合わせください。
