【不良見本あり】焼付塗装で起きやすい不良と対策まとめ
こんにちわ!オークマ工塗 広報の中川です。
弊社、株式会社オークマ工塗では、焼付塗装に関するお悩み解決に力を入れ、これまで数多くのご依頼・ご相談をいただいてまいりました。
特に「塗装不良」はお客様の品質や納期に直結する大きな課題です。
・良品が取れずに納期が遅れる
・注文数と納品数が合わずに納品される(塗装不良は次回ロットに回される)
など、塗装業界ではあるあるです。
弊社では 「ごみの基準」を社内で設け、塗装品質を見える化 する取り組みを進めております。
今回 塗装不良のサンプル板 を作成してみました。
これをもとに、よくある塗装不良の原因と、弊社の改善活動についてご紹介いたします。

今回は、その事例をもとに「代表的な塗装不良の原因と対策」、そして「弊社の改善活動」をご紹介します。
目次
・さまざまな塗装不良の種類
・はじき(弾き)
・タレ・流れ
・湧き(わき)
・糸ごみ
・品質向上レポート(勉強会・研修・3S活動)
さまざまな塗装不良の種類
焼付塗装の現場では、さまざまな不良が発生します。ここでは代表的な4つの不良を取り上げ、その原因と対策を簡単に解説します。
はじき(弾き)

はじきとは、下地の汚染または塗装中の汚染により丸井水滴のように玉状になってしまう不良の事です。名前の通り、塗料が弾かれて硬化している状態です。
主な原因としては、シリコンや何か油分の入った成分の付着・例えば作業員のハンドクリームなどでも塗装不良に繋がることもあります。
洗浄不足でもはじきが出る可能性があります。
塗料の付けすぎで重力に負けて流れる塗装不良です。
複雑な形状であれば職人の技量がないと塗料が乗りすぎタレ不良に繋がります。
沸き
内部のガスが押し出して塗膜が盛り上がります。
原因は巣穴や水分、油分の汚染など
垂れるほど塗料が塗られ、急激に熱が上がった場合もわきが発生します
糸ごみ
塗膜表面に細かい糸状の異物が混入し綿のように残る不良
目に見えないほどの被服の繊維やガン内部に残った塗料が糸を引く異物混入が不良の原因です。
ブツゴミや糸ゴミを完全に除去することはクリーンルームではない限り容易ではないですが、現場の根本改善で比較的減らしやすい不良ではあります。
品質向上レポート(弊社の取り組み)
私たちオークマ工塗では、こうした塗装不良の課題に向き合い、塗装不良の根本原因をなくし、顧客満足を追求することをテーマに、日々改善に取り組んでいます。
・ 月1回の塗装勉強会
ベテラン社員から若手社員にノウハウの技術承継に努めています。また、現場で発生した不良事例を持ち寄り、原因分析と再発防止策を共有しています。
・塗装ごみ問題コンサル研修
定期的に外部講師を招き、異物混入やごみ対策の最新知識を学び、現場に即活かせる改善を進めています。
・年4回の3S・改善活動
整理・整頓・清掃を徹底し、工場環境を整備することで、不良を減らし作業効率も高めています。
これらの活動を通じて、不良率の低減と品質安定化を実現し、お客様に安心してご依頼いただける体制を整える努力を行っています。
・塗装の良品がなかなか取れずにお困りの方
・長年依頼していた塗装業者が廃業してしまった方
・不良の原因が分からず、改善策に頭を悩ませている方
などなど
塗装問題でお困りの方はぜひ弊社まで、お気軽にご相談ください!
