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焼付塗装 メラミン塗装・アクリル塗装・ウレタン塗装の違いを分かりやすく徹底解説!

 

こんにちは。オークマ工塗の寺倉です。

メラミン塗装と、アクリル塗装と、ウレタン塗装、
それぞれどう違うの・・・?」

と悩んでいる担当者の方いらっしゃいませんか?

そんな方に向けて、塗装業界が全く分からない方でも理解できる、

それぞれの塗装の違いについて記事を書きました!

 

それぞれ使用する塗料が違うのですが、

各塗装(塗料)にはメリット、デメリットがありますので

塗装、塗料選定する時に役に立てばと思います^^

 

目次

      1. メラミン塗装

     

      1. アクリル焼付塗装

     

      1. ウレタン塗装

     

    1. まとめ

     

     

    メラミン焼付塗装とは

    焼き付け塗装の中でも一番多いのがこのメラミン焼付塗装です。

     

    使用する塗料は、名前のとおり「メラミン樹脂」を主成分とした塗料になります。

    (メラミンとは・・・有機化合物の一種で、、メラミン樹脂の主原料です。

    プラスチック食器などがイメージしやすいかと思います!)

     

    この塗料は温度を上げて乾燥が必要になる為、

    乾燥方法は乾燥炉を使った焼付となります。

     

    これを塗装業界では、メラミン焼付塗装

    メラミン塗装メラミン樹脂塗装、等と呼びます。

     

    対応素材は、アルミ関係 亜鉛 鉄 などの金属商品です。

     

    メラミン塗装の一般的な使用用途は、

    屋内に使用される商品や部品に多く見られます。

     

    例えば、建築の内装部材や工場設備。

    身近な物ですと、事務機器、ロッカーや棚などです。

    メラミン焼付塗装のメリットとデメリット

    メラミン塗装の最大のメリットは、他の塗料と比べ塗料が安価な事です。

    その為完成品のコストを抑えることが出来ます。

    対してデメリットは、唯一の欠点として

    紫外線で劣化してしまう為、屋外使用には不向きな事です。

    年数が立つと、退色が生じ、粉が吹いたような状態になります。

    メラミン塗装の塗装方法

    メラミン塗装の塗装工程は、大きく分けて3工程です。

    ①下処理(防錆皮膜処理)
    ②下塗り(プライマー)
    ③上塗り (メラミン塗料)

    但し、プライマーは使用状況や素材によります。

    間違った工程を踏むと、密着が弱くなったり、不良の原因となります。

     

    メラミン塗装の乾燥条件(焼付温度)は、
    物体温度で120°×20分程度です。
    こちらも、状況により温度と時間の差があります。

     

    他の塗装との違い

    屋内に使用される商品や部品によく使用されます。

    紫外線で劣化してしまう為、屋外使用には不向きです。

    他の塗料と比べ塗料が安価です。

    アクリル焼付塗装とは

    アクリル焼付塗装は、

    主に屋外に使用される商品、部品に多く使用されます。

    使用塗料は、こちらも名前の通り、

    アクリル樹脂」を主成分としたアクリル塗料になります。

    (アクリルとは・・・

    石油から取れる「アクリロニトリル」を原料とする合成繊維です。

    セーターによく使われる素材です。)

     

    メラミン塗装同様、温度を上げて乾燥が必要になる為、

    乾燥方法は乾燥炉を使った焼付になります。

    これを塗装業界では、アクリル焼付塗装アクリル塗装、と呼びます。

     

    対応素材は、

    アルミ関係 鉄などの金属商品

    (亜鉛・メッキ品などは焼付温度により不可)です。

    電気機器や車、工業製品、屋内品の金属部品などが

    一般的な使用用途になります。

    アクリル焼付塗装のメリットとデメリット

    耐候性・耐食性・隊汚染性・耐薬品性などに優れている為、

    長期的なコストでみるとメリットがあると思われます。

    しかし、メラミン塗料と比べると少し高いのがデメリットです。

    また、塗料の性質的にメラミン塗料やウレタン塗料程、厚塗りができません。(通常15ミクロン程度)

    アクリル焼付塗装の塗装工程

    アクリル塗装の塗装工程も、メラミン塗装と同じく大きく分けて3工程です。

    ①下処理(防錆皮膜処理)

    ②下塗り(プライマー)

    ③上塗り (アクリル)

    但し、プライマーは使用状況や素材によります。

    間違った工程を踏むと、密着が弱くなったり、不良の原因となります。

    アクリル塗装の乾燥条件 (焼付温度) は、

    物体温度で150°~180°×20分程度です。

    こちらも、状況により温度と時間の差があります。

    他の塗装との違い

    ・屋外に使用される商品、部品に多く使用されます。

    ・メラミン塗料と比べると少し高いです。

    ・メラミン塗料やウレタン塗料程、厚塗りができません。

     

    ウレタン塗装とは

    名前のとおりウレタン塗装の塗料はもちろん「ウレタンを主成分」とした塗料になります。

    (ウレタンとは・・・『ポリウレタン』が正式名称です。

    簡単に言えば、液体薬品を化学反応で膨らませて固めた素材です。

    台所用スポンジやクッションをイメージしてもらうとわかりやすいかと思います。)

     

    ウレタン塗装と聞くとほとんどの方は水性で

    家の外壁やテーマパークの塗装をイメージされるのではないでしょうか??

    しかし弊社で使用している塗料はほとんどが油性タイプの2液性です。

    塗料は主剤と硬化剤をまぜシンナーで割って使用するのです。

    硬化剤がはいる事で時間がかかりますが、常温でも乾燥します。

     

    弊社では素材対応温度以下の60°~80°温度をかけ強制乾燥をしています。

    ウレタン塗装の対応素材は、

    ABS アクリル PCなどの樹脂素材 金属など様々な素材に対応可能です。

    但し素材との相性がある為、経験が必要です。

    ウレタン塗装のメリットとデメリット

    ウレタン塗装のメリットは、樹脂にはもちろん、金属にも塗装する事が出来ます
    また、美観に優れており機能性にも優れている高品質の塗装です。

    例えば、化粧品や美観を重視する自動車部品や家電部品などに、
    ウレタン塗料はよく使用されます。
    車の修理の時もウレタン塗料が使用されています。

    但し、素材によってはシンナーが強すぎて

    素材をダメにしてしまう事もありますので経験が必要です。

     

    また、デメリットとして

    アクリル塗料やメラミン塗料と比べると塗料費が高く、

    乾燥にも時間がかかります。

    その為、焼き付け塗装のアクリルやメラミンに比べると

    作業効率が悪く作業代も高くなります

    ウレタン塗装の塗装工程

    アクリル塗装の塗装工程も、他と同様と同じく大きく分けて3工程です。

    但し、下処理と下塗り工程が異なります。

    ①下処理(ヘキサン拭取)

    ②下塗り(ミッチャクロンなど)

    ③上塗り(ウレタン)

     

    アクリル塗装の乾燥条件 (焼付温度) は、

    素材により 60°~100° 30分~50分です。

    強制乾燥で塗料成分中の90%以上のシンナーは揮発します。

     

    他の塗装との違い

    ・美観に優れており機能性にも優れています。
    ・ABS・アクリル・PCなどの樹脂素材にも塗装可能です。

    ・塗料費が高く、乾燥にも時間がかかる為、作業効率が悪く作業代も高くなります。

     

    まとめ

    いかがでしたでしょうか??

    塗料、塗装によって塗れる素材も変われば、作業内容も変わります。

    簡単にまとめるた表があるので、ぜひ参考にしてみて下さい。

    メラミン・アクリル・ウレタンの違い

    メラミン・アクリル・ウレタンの違い

    また、塗装事例でも各塗装の事例を挙げてますので、ご覧ください。

    弊社では塗装の事がわからなくても

    素材・使用用途を教えていただければ

    こちらでどの塗装が向いているのか

    どの塗料を使用するかなど判断しお見積りいたします。

    まだまだ色々な塗料、塗装がありますので

    聞きたい事があれば問い合わせにて電話、メールお待ちしています。

     

    →アクリル塗装について詳しく見る
    →メラミン塗装について詳しく見る
    →ウレタン塗装について詳しく見る

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「ダイキャスト製品塗装で最重要「下処理」とは?」の資料をダウンロードいただけます。


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