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【粉体塗装】4つの最適な塗装方法についてご紹介~その3~

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こんにちはオークマ工塗の大熊です。

前回のブログでは「最適な塗装方法」の、手吹塗装と静電塗装について」ご紹介させて致しました。詳しくはこちらのブログを一読ください。

 

【4つの最適】その2、最適な塗装方法についてご紹介
https://www.okumakot.com/blog/ceo/88

 

前回もお話しましたが塗装って、決して「色を塗る」だけの装飾ではありません。ほんとに奥が深い技術で、塗装が持つ「色」や「機能」は、モノ作りにおいて必要不可欠な要素をたくさん兼ね備えているのです。

 

そんな必要不可欠を要す塗装の中で、今回ご紹介する塗装方法は…「粉体塗装」です。

勝手ながらにシリーズ化にしたブログも今回で3回目^^

 

では「最適な塗装方法」粉体塗装についてご紹介させて頂きます。

 

粉体塗装っていったいなに??

 

粉体塗装とは…

 

有機溶剤や水などの溶媒を用いない100%固形分の粉末状(固体)の粉体塗料を使用して、主に静電粉体塗装法(吹き付け塗装)
もしくは流動浸漬法(浸漬塗装)の2方法にて行われる工業塗装法を“粉体塗装”と云う。被塗装物の素材は金属類が主体であり、工業塗装方法として多用途に利用されている。

 

日本コーティング協同組合のサイトにはこのように紹介されております。非常にわかりやすい説明ですね。もう少し付け加えてみましょう。

 

粉体塗装の仕組みは静電塗装と同じです。つまり、電気を通じて塗料を密着させています。静電塗装との違いは、塗料が「溶剤」であるか「粉」であるかそれが決定的な違いになります。ここでは詳しく説明しませんが、流動浸漬と言う方法もあります。それは、静電気を使わず粉のプールに高温にした品物を浸漬して塗着させる方法です。主にフェンスや買い物カートなどに使われます。特徴は静電塗装より高膜厚。材料としてナイロンなどエンプラもあります。)

 

近年では環境問題の取り組みから、溶剤を使用しない為に「低公害」とも言われ、粉体塗装の利用が増加しております。

 

粉体塗装の特徴は?

 

粉体塗装の特徴は「厚膜」です。溶剤(水分)を含まない為に樹脂分がそのまま塗膜になります。

 

詳しく説明しましょう。

 

溶剤塗装の場合、溶剤に含む水分は強制乾燥で蒸発しその後、硬化した塗膜は約20μ前後が平均となっております。(塗料によって異なる)その膜厚(約20μ前後)に対して粉体塗装は粉そのものが塗膜となる為、膜厚は約100μ前後と、溶剤に比べて約5倍くらいの塗膜ができるのです。この膜厚の特徴から「屋外仕様」の商品に使われることが多くあります。

 

例えば、車止めポール・フェンス・門・テラス椅子など、人・物・自然によって、衝撃を受けると想定される商品に使われるのです。つまり、膜厚の厚みが素材への負担を軽減する効果が狙いです。

 

もし何かの衝撃により簡単に素材が露出する塗装仕様であれば、そこから雨水の浸入や太陽候によって素材はダメージを受け、劣化するスピードも加速するのです。粉体塗装の特徴は「膜厚の厚み」。これこそ最大のポイントです。

 

粉体塗装のデメリットは?

 

粉体塗装のデメリットは「膜厚の厚み」が逆手となり、薄膜に仕上げることができません。

 

なので精密部品など、逆に薄膜且つ性能を要する商品には使えないのです。また、色や性能も溶剤塗料に比べると豊富に揃っている訳ではありません。また1回の塗装で膜厚が約100μも付着する為、リコートする際は溶剤塗装を要する場合もあります。これもデメリットです。

 

粉体塗装で大切なことは商品の「用途」から逆算することです。

 

商品によっては粉体塗装でしか性能を満たさない規格もあります。なので、「コスト的に…」とか「品質が…」とか、そのような要求は一概に受けることができません。商品規格をパスする為に粉体塗装しか出せない「特徴」があります。その「特徴」を商品に合わせ、間違いのない適性な提案をする為に…我々オークマ工塗がいるわけですね^^

 

次回のブログ「最適な塗装方法」は…

 

次回のブログでは「電着塗装」についてご紹介致します。電着塗装は今の時代も十二分にニーズがあり、技術も進化おります。

 

乞うご期待☆