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【4つの最適】その2、最適な塗装方法についてご紹介

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こんにちはオークマ工塗の大熊です。

 

前回のブログでは「最適な塗料について」ご紹介させて頂きました。

 

【4つの最適】その1、最適な塗料についてご紹介
https://www.okumakot.com/blog/ceo/83

 

一言に塗装と言っても様々な塗装方法があります。例えば、ロットや形状によって得意・不得意の塗装もあったりするのです。

 

当社が手吹塗装をしているからと、全ての商品に手吹塗装が適している訳ではありません。物事には適材適所があるように、塗装にも商品・素材・ロットによって最適な塗装方法があります。今回のブログでは、その「最適な塗装方法」についてご紹介させて頂きます。

 

一言では語れない塗装の種類

 

部品塗装の塗装方法はたくさんあります。

 

一般な塗装方法は、ハケやロールなどを用いて被塗物に塗る「押しつけ形」や、塗料漕へ被塗物を「浸す浸せき形」、また、塗料を空気で霧状にしてスプレーなどで吹き付ける「霧化形」に分けられます。

 

工業用塗装では、浸漬型と霧化型があり、手吹き塗装・静電塗装・電着塗装などには、それぞれ特有の使い方があります。適正な塗装方法を選ぶ際には、大きさ・生産量・品質などを基準に、何において適正かを見極めます。

 

例えば、塗装方法を間違えるとコストUPや品質の悪化を生み、管理が煩雑になります。塗装業者は仕事が欲しいため、その商品においては適正ではない設備でも、受注したりすることもあります。無理やり塗装することで余計な費用と労力がかかるので注意が必要です。

 

工業部品における主な塗装方法を下記に記します。手吹き塗装・静電塗装・粉体塗装・電着塗装・ロボット塗装・スピンドル塗装・ロータリー塗装・筒内塗装etcその他、との関連として水圧転写・墨流しなどがあります。次に主な塗装方法を詳しく説明します。

 

手吹き塗装について

 

その昔、漆塗りが代表であった時代は刷毛で塗っていました。それを薄く均一に塗るためにスプレーガンが作られました。それを使って塗装することを手吹塗装と言われます。

 

昔の職人はスプレーガン1丁持って塗装工場を渡り歩いたそうです。スプレーガンも今より良いものがなかったので自分で改造し工夫しておりました。

 

塗料もそのころは質が悪く、作業もやりにくくとても技術がいる作業だったと聞いています。今でも塗装する場合、塗料の吐出量・エアーガンの圧力・エアーのパターン・被塗物への角度・ストローク数・塗料粘度・塗料の乾燥スピードなど、多数の条件を適正に決めることが求められます。

 

そして、その条件道理に毎回安定した同じ動きができる。それが職人の技術なのです。この技術は機械やロボットになっても同じです。ですから、塗装の基本は手吹き塗装にあると言うことです。

 

メリットは、小ロットに対応できること。様々な形状や多種多様な塗料にも対応できます。冶具においは初期投資が、他の塗装方法に比べると少ないです。また、即座に切り替えが出来るフットワークの良さも魅力の一つです。デメリットは、大量生産には向いておりません。

 

ひと昔前では、技術さえあれば比較的小資本で始められる為、小さな工場がたくさんありました。しかし、近年技術の承継・採用の問題などで少なくなりました。そういった問題を解決する為には、小さな手吹塗装の工場をまとめて管理する仕組みが必要です。

 

静電塗装について

 

静電塗装は量産型塗装設備になります。

 

自動車のボディーパーツや家電品の筐体などに広く利用されています。塗料に静電気を与え対象物にアースをとることにより、塗料が巻き付くイメージです。

 

対象物の裏側にも塗料が回り込むので、塗料使用量の効率が良いもの静電塗装の特徴の一つです。ちなみに塗料の使用量は業界用語で「塗着効率」と呼びます。

 

一般的に手吹塗装は、50%以下だと言われており、残念なことにスプレーガンから出ている塗料の半分は捨てているということなのです。

 

一方、静電塗装は一般的に塗着効率は50%以上、種類によれば80%を超えるものがあります。ただし、静電気を利用するので、電気を通す対象物になります。(例:プラスチック樹脂にする場合は、通電塗料を塗布するという方法もあります。主に金属焼付型の塗装をする工場に多く使われています。)

 

難点は、複雑な形状には適しておりません。また、静電気を使うのでゴミブツ対策や管理が難しいとも言われております。

 

最も注意すべきことは、電気を使うので火災の原因になりやすいことが挙げられます。

 

まだまだあります。塗装方法が深い。

 

今回ご紹介しましたと塗装方法は「手吹塗装」と「静電塗装」です。冒頭でもお伝えしました通り、一言で塗装を語れないことはご理解いただけたのではないでしょうか。

ほんとはこの続きもまだまだあるのですが…

 

1回のブログで全てを語れないので、次回は「電着塗装」と「粉体塗装」について、ゆっくりご紹介させて頂きます。

乞うご期待です☆