納品事例 [CASE STUDY]

塗装依頼のQ&A

対応可能な素材についてのQ&A

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はい、アルミニウムや鉄(SPCC・SECC)、ステンレス、亜鉛ダイキャストなど幅広い金属素材への焼付塗装が可能でございます。特にダイキャスト製品は、付着している機械油を完全に除去する脱脂工程が重要です。

オークマ工塗では専用の下処理設備を備え、素材や用途に合わせてメラミン、アクリル、ウレタンなど最適な塗料を選定いたします。

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はい、ABS、アクリル、PE(ポリエチレン)、ナイロン(PA)、ポリカなど、さまざまな樹脂素材への塗装実績がございます。難しいとされるPEにも、オークマ工塗独自の「ワレンコート技術」による表面改質や綿密な密着テストを重ねることで対応しております。

ナイロンやポリカのように塗料との相性に注意が必要な素材も、工程を工夫して塗装を可能にしております。

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はい、一般的に塗装が難しいシリコン素材につきましても、オークマ工塗が開発した「ワレンコート技術」を応用することで塗装を実現いたしました。表面を改質するワレンビーム処理と独自の塗料を組み合わせ、軟質素材への高い密着性を確保しております。

カラーバリエーションも多彩にご用意しております。

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はい、かつては密着が不可能と考えられていたエラストマー素材でも、「ワレンコート技術」により問題なく塗装が可能でございます。実際にエラストマーへの塗装サンプルをお客様にお届けした実績があり、台車のゴムタイヤなどへも応用が期待されます。

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はい、軟質塩ビは塗装が難しい素材ですが、オークマ工塗では治具の工夫などにより実際に塗装を行った事例がございます。お客様と協力して製作した治具を使い、密着性を高める工程を構築しております。

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はい、ゴムのような軟質素材にも、ワレンコート技術を活用することで塗装が可能となっております。これまで密着しにくいとされていた素材へも、表面改質技術と専用塗料で対応いたします。

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はい、PEは密着が難しい素材ですが、オークマ工塗ではワレンコート技術の応用と徹底した前処理・密着テストを重ね、塗装への可能性を探求しております。薬品容器など色分け管理が求められる場面にも対応できるよう取り組んでおります。

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はい、ナイロンは塗料との相性が悪く一般に塗装が困難とされますが、自動車部品や釣具など多くの塗装事例がございます。ガラス繊維入りのナイロンも含め、塗料選定や工程設計(半硬化状態でのクリアコートなど)を駆使し、密着性を確保しております。

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はい、ABS素材は比較的密着性が高く、オークマ工塗では多くの事例がございます。ベーシックな単色仕上げだけでなく、大理石調や木目調などの意匠塗装やメッキ塗装にも対応できます。家電や自動車部品をはじめ、幅広い分野での実績がございます。

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はい、アクリル素材にもウレタン塗装 やデザイン塗装が可能でございます。リモコンパネルなどの電気機器や屋外用部品に多く採用されております。また、アクリルラッカー塗料を使った木材へのメタリック塗装事例や、透明感を活かしたカラークリヤー塗装の実績もございます。

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はい、ポリカーボネートは通常のシンナーでクラックが発生しやすいため注意が必要です。オークマ工塗では、シンナーの種類を弱溶剤に変更するなどの対策を行い、ポリカ素材でも塗装を安定させております。ABSに次いでご相談が多い樹脂素材です。

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アルミダイキャストは製造工程で特殊な機械油が付着しているため、塗装前の徹底した脱脂処理が重要です。十分な脱脂が行われないと密着不良を起こす恐れがございます。オークマ工塗では専用の下処理設備で脱脂を徹底し、ロット管理で密着検査を実施しております。なお防食性に優れた表面処理も同時に行うことができます。

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亜鉛ダイキャストは鋳造性に優れる一方、耐熱温度が低いため焼付乾燥時に変形する場合がございます。オークマ工塗では、低温焼付の条件設定など独自のノウハウを活かして変形を防止し、安定した仕上がりを実現しております。

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はい、ステンレスは塗料が密着しにくい素材ですが、適切な下処理(アルカリ脱脂・トリクレン処理・ショットブラスト など)やプライマー選定により焼付塗装やウレタン塗装が可能です。換気ダクトや医療機器部品などの実績もあり、クリア塗装にも対応しております。

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はい、木材は塗料を吸いやすいため塗り重ねが必要となりますが、条件によっては対応可能です。趣味用のモック をオブジェとしてゴールド塗装した事例もあり、アクリルラッカーの2コート2ベーク仕様で高品質に仕上げました。使用環境や素材の状態・ 耐久性なども含め、事前にご相談ください。

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はい、PET素材への内面塗装やデザイン塗装の実績がございます。詳細な用途は不明なケースもありますが、オークマ工塗では塗装可能な素材の一つとして扱っておりますので、ぜひご相談ください。

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はい、セラミックに対して青銅調のデザイン塗装を施した実績がございます。古風なイメージを表現するため、特殊塗料を用いた独自の技術で仕上げました。高温対応や密着性などの課題にも柔軟に対処いたします。

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はい、異なる樹脂を組み合わせた複合素材への塗装実績もございます。たとえば、ナイロンとABSの混合素材に対して、ナイロンに合わせた塗料を選ぶことで密着不良を防ぎました。素材構成や割合に応じ、最適な塗料と工程をご提案いたします。

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はい、アクリル焼付塗装などでの実績があります。 その他特殊ではありますが、蒸着メッキ技術によりガラスへの金属薄膜コーティングが可能でございます。アルミやチタン、クロムなどさまざまな金属を蒸着でき、塗膜の厚みを変えることでレインボーカラー表現も可能です。ABSなど他素材への蒸着実績も豊富にございます。

対応可能な塗装方法についてのQ&A

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焼付塗装は、熱を加えて塗膜を硬化させる手法です。代表的にメラミン焼付・アクリル焼付・ウレタン塗装があり、メラミンは安価で耐水・耐酸性に優れ主に屋内向け、アクリルは耐候性が高く屋外向け、ウレタンは美観と機能性を備え多様な素材に適しますが、塗料費や乾燥時間がやや長くなります。塗装方法としては、静電塗装・粉体塗装・電着塗装・手吹塗装などさまざまな塗装方法があります。

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手吹塗装は、熟練した職人がエアスプレーガンを用いて手作業で行う塗装手法です。少量多品種や形状が複雑な製品にも対応でき、石目調や焼物調など多彩なデザイン塗装が可能です。長尺物や試作品の塗装にも柔軟に対応しており、一品ごとに高品質な仕上がりを追求いたします。

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ロボット塗装は、プログラムされた動作で安定した膜厚を実現するため、大量生産や同色・複雑形状の製品をある程度のロット数で塗装する際に適しています。オークマ工塗では、熟練スタッフがロボットをティーチングし、「スケ無し」「ムラ無し」「塗料垂れ無し」を徹底。効率と高品質を両立いたします。

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静電塗装は、帯電させた塗料粒子を被塗物に引き寄せることで、塗着効率を高める手法です。通電性のある金属素材に適していますが、形状が複雑な場合は死角ができやすいため注意が必要です。樹脂製品への施工には通電塗料を使用する方法もありますが、火災リスクやゴミブツ対策の管理が重要となります。

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粉体塗装は、溶剤を含まない粉末塗料を静電気で吸着させ、高温で焼き付けて硬化させる環境負荷の低い技術です。厚膜に仕上がり、屋外使用や衝撃を受ける恐れのある製品に向いています。ただし、薄膜化には不向きで、色や機能のバリエーションが溶剤塗料より少ない場合があります。

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ワレンコートは、オークマ工塗独自の「ワレンビーム」処理と専用「ワレン塗料」を組み合わせることで、従来の塗装では密着が難しかった軟質素材への塗装を可能にする技術です。シリコンやエラストマー、PE(ポリエチレン)などにも対応し、多彩なカラーを実現いたします。

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蒸着メッキは、真空中で金属を加熱・気化させ、被塗物の表面に均一な薄膜を形成する技術です。アルミ、チタン、クロム、ニッケル、銅、錫など多種多様な金属が使用可能で、ABSをはじめ各種素材への施工に対応します。塗膜の厚みを調整し、レインボーカラーなど独自の表現も可能です。

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デザイン塗装では、色合いだけでなく質感や風合いを自在に演出できます。オークマ工塗では、ソフトタッチや焼き物調、ストーン調、南部鉄調、木目調、青銅調、ラスター模様など幅広い表現技術を備えております。手吹塗装による大理石調も含め、多様な仕上げでお客様のイメージを形にいたします。

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UVインクジェットプリンターは、インクを直接素材に吹き付けて紫外線照射で硬化させる「印刷技術」に分類されます。オークマ工塗では、看板作成などの用途で活用し、塗装との組み合わせによる多彩な表現を実現しています。従来の塗装では難しい緻密なデザインや文字入れにも対応可能です。

塗装工程についてのQ&A

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塗装工程は、まず素材の油分や汚れを除去する脱脂などの下処理から始まります。次に密着性を向上させるプライマーを塗り、目的の色や質感を与える上塗りを実施します。製品や仕上げ要望に応じて、中塗りやクリヤーコートを重ね、自然乾燥または焼付乾燥で塗膜を硬化させます。

各工程を丁寧に行うことで、色ムラや密着不良などのトラブルを防ぎ、高品質な仕上がりを実現します。適切な管理と検査による工程の最適化が、美観と耐久性を両立するカギとなります。

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下処理は、塗料の密着性や仕上がりの品質を左右する重要なステップです。金属素材には、三価クロム酸やリン酸亜鉛、リン酸鉄、アルカリ脱脂などの処理を施し、表面の油分・錆・酸化物を除去します。これにより防錆効果が高まり、塗膜が剝がれにくくなります。

オークマ工塗では、処理工場を併設することで短納期にも対応可能です。また、素材形状に合わせて専用治具を使用する場合もあり、適切な下処理が高品質を保つ要です。

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焼付塗装では、塗装後に製品を乾燥炉に入れ、高温(一般に100~200℃)で熱を加えて塗膜を硬化させます。塗料の種類により適正温度と時間が異なり、たとえばアクリル塗料なら160℃で20分程度、メラミン塗料なら140 ℃で同程度の加熱が目安です。この過程によって塗膜の硬度や耐久性が増し、防錆性も向上します。パンをオーブンで焼くイメージに近く、温度管理と時間管理が焼付工程の品質を左右します。

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複層塗装は、塗膜を何層も重ねることで耐久性や意匠性を高める手法です。下塗りによって素材表面を整えたうえで上塗りを重ねると、発色や色ムラ隠蔽効果が向上します。また、メタリック塗装やデザイン塗装では、中塗りやクリヤーコートを追加し、独特の質感や深みを演出します。塗り重ね回数が増えるほど、塗料のコストや乾燥時間も増すため、製品用途や仕上がりの要望に応じて最適な層構成を検討することが大切です。

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マスキングは、塗装不要な部分を塗料から保護するための重要な工程です。専用のテープや治具で覆い、色の切り替え箇所や嵌合部、寸法精度が厳密に求められる部分に塗料が付着しないようにします。例えば製品の一部だけ別の色にしたい場合や、通電部を露出させたい場合などに活用されます。形状が複雑なほど丁寧な作業が求められ、治具の製作費用が発生することもありますが、その分仕上がりの精度が格段に向上します。

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塗装不良を防ぐには、各工程を標準化し品質管理を徹底することが欠かせません。たとえば、下処理の仕上がりや塗料の粘度・配合、膜厚の均一性、乾燥条件などをこまめに確認・調整します。特に発色の難しい色(黄色など)では、下塗りの色や塗布回数によるムラの発生に注意が必要です。オークマ工塗では、クリーンルームを完備し、外部コンサルタントの指導を取り入れることでホコリやゴミの混入を最小限に抑え、不良率の低減に努めています。

塗装に関する問題と解決策についてのQ&A

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一般的に塗装が難しいシリコンでも、オークマ工塗独自の「ワレンコート」技術(ワレンビーム+ワレン塗料)を用いれば対応可能です。素材の表面を改質し、専用塗料で密着性を高めることで、単色からメタリックまで多彩な仕上がりを実現いたします。

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はい、ワレンコート技術を応用することで、密着が難しいとされるPE素材にも塗装が可能です。ただし、成形仕様や配合がメーカーごとに異なるため、事前に密着テストを行い、適切な処理条件を確認させていただく場合があります。

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以前は塗装が極めて難しい素材とされていましたが、ワレンコート技術の確立によってエラストマーにも安定した塗装が行えます。実際に密着したサンプルをお見せすることも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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黄色は発色が難しく、下地の色や塗膜の厚みに左右されやすい塗料です。下塗りに白を塗装して色を鮮やかに見せたり、少しずつ薄く重ねるなどの対策が有効です。ロボット塗装なら膜厚を安定させやすく、色ムラ防止にも効果的です。

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黒色はキズやムラ・ホコリ が最も目立ちやすい色です。艶有りや半艶仕上げは特に難易度が高いため、サテン塗装など光を散乱させる仕上げをおすすめします。また、下処理にショットブラストを施すことで、表面の質感を整え、ムラを抑制する効果が期待できます。

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はい、手吹塗装はもちろん、職人が綿密にティーチングしたロボット塗装により、凹凸が多い製品でもムラなく均一に仕上げられます。ヒートシンクなどの放熱フィンを持つような形状も実績がありますので、安心してお任せください。

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金属に塗装する際の密着不良は、ほとんどが下処理不足によるものです。オークマ工塗では、三価クロム酸やリン酸亜鉛処理など、素材に合わせた最適な前処理を行い、密着性や防錆性を高めます。ロット管理による品質確認も徹底いたします。

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可能です。処理工場を自社内に併設しているため、不要な輸送時間を省き、短納期対応が実現できます。特に試作塗装など少量の場合は、最短1日での納品実績もございますので、お急ぎの方はお気軽にご相談ください。

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はい、1個単位からでも対応いたします。手吹塗装を主体として培ったノウハウや、小ロット・試作専用設備を活かし、ご要望に沿った柔軟な塗装サービスを提供いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。

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塗装面に付着する微細なゴミは、見た目や品質の大きな妨げとなります。オークマ工塗ではクリーンルームを完備し、ホコリ対策や静電気対策を徹底しております。また、外部の専門家から指導を受け、不良率低減に努めております。㈱オークマ工塗では高級自動車部品で約50%の不良率を現在約2%まで低減した実績があります。

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ポリカーボネートはシンナーに弱いため、通常の溶剤を使うとクラックが生じやすい素材です。オークマ工塗では、クラック発生を防ぐ独自のノウハウと、樹脂特性に合ったシンナー選定によって安定した塗装を実施しております。

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ナイロンは塗料との相性が悪く、一般的に塗装難度が高い素材です。しかし、オークマ工塗ではこれまで自動車部品や釣具などの実績を積み重ねており、最適な塗料選定と工程管理で対応可能です。最新の技術開発も常に進めております。

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はい、塗装なら1個単位での色変更が容易にできます。カラーバリエーションも豊富で、メタリックやマット調など多彩な質感にも対応可能です。ショールームにて色見本をご覧いただき、ご要望を具体的にご相談いただけます。

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もちろんでございます。経験豊富なスタッフが素材や用途に合わせた塗料や仕上げ方、下処理方法などを丁寧にご提案いたします。弊社ショールームでは実際のサンプルもご覧いただけますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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塗料には耐候性や耐薬品性、抗菌性など多様な機能を持つものがございます。使用環境や製品の用途に応じて、最適な塗料を選定することで、屋外での劣化を抑えたり衛生面を向上させたりと、さまざまな付加価値を付与することができます。

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ダイキャスト製品には成形時の機械油などが付着していることが多く、脱脂工程を徹底しないと密着不良の原因になります。特に亜鉛ダイキャストは焼付温度による変形リスクもあるため、適切な温度管理と専用設備による下処理が欠かせません。

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スムーズな御見積作成のために、素材・数量・サイズ・色・塗装範囲・希望納期・要求品質などをお知らせください。これらの情報をもとに最適な塗装工程や塗料を選定し、納期やコストを含めた提案を迅速に行います。

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はい、木材は吸い込みや反りが生じやすいなどの課題がありますが、素材や 用途やデザインによっては塗装可能です。過去にはモック 用の木材をオブジェとしてゴールド仕上げした事例があり、仕上がりのクオリティには大変ご好評をいただきました。

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はい、メッキ層に塗装する場合でも、下地処理と塗料選定を工夫すれば安定した仕上がりが得られます。色や仕上がりの雰囲気など、ご要望に合わせて最適なプランをご提案いたします。

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基本的には推奨いたしません。過去に期限切れの蓄光塗料を試した事例では、一応発色は確認できましたが、本来の性能や耐久性が維持されているかは不明です。安全・品質を考慮し、新鮮な塗料のご使用を推奨いたします。

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素材や既存塗料が不明な製品でも、まずは密着テストを行い、最適な塗料や下処理条件を検証します。難易度の高い再塗装案件にも可能な限り挑戦いたしますので、まずは詳細をお聞かせください。

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塗装なら色や質感を自由に変更できますので、空間のイメージを統一したい場合にも有効です。ただし、個人様宅への施工は原則承っておりませんので、企業や事業所などのご依頼を中心にお受けしております。

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焼付塗装は、高温で塗膜を硬化させるため、一般的な常温乾燥塗料よりも塗膜硬度や耐久性が高い点が特徴です。屋内外の幅広い用途で使用でき、環境に応じた適切な塗料を選ぶことで、防錆性や美観を長期間にわたり保ちます。

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「1回塗って1回焼く」という工程を指す塗装用語です。下塗りを行わず、直接上塗り(本塗り)を施してから一度の焼付で仕上げるため、通常の複数工程に比べ作業時間が短縮できます。ただし、仕上げの条件や目的によっては向き不向きがあります。

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溶剤を使わず、粉末状の塗料を静電気で密着させる「粉体塗装」が代表的です。有機溶剤による揮発性物質の排出がほとんどなく、厚膜で耐久性にも優れています。一方で薄膜仕上げには不向きな面もございます。

素材別の塗装事例についてのQ&A

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はい、他社では塗装が難しいとされるシリコン製品に対し、オークマ工塗独自の「ワレンコート」技術(ワレンビーム+ワレン塗料)で対応し、ピンクメタリックなど多彩なカラーを実現した事例がございます。日用雑貨品10個の塗装依頼を受け、表面改質を行ったうえで専用塗料を使用し、シリコンへの塗膜密着を可能といたしました。

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はい、薬品容器メーカー様からPEキャップの色分け管理に関するご相談をいただきました。ワレンコート技術により、一般的に密着困難なPE素材にも塗装が可能です。ただし成型仕様がメーカーによって異なるため、事前に密着テストを実施し、最適な条件を確認してから本塗装を行っております。

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エラストマーは従来、塗装が極めて難しいとされていましたが、オークマ工塗ではワレンコートを用い、台車用ゴムタイヤ30個の塗装に成功しました。ゴム成型メーカー様が他社に断られた案件でしたが、密着したサンプルもご用意してご覧いただき、問題なくご採用いただいております。

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はい、ヘアアイロン部品の塗装において、ナイロンの塗料相性の悪さを克服する独自の工程を確立いたしました。シルバー色を半硬化状態でクリアコートし、最終コートで完全硬化させる手法を用い、コストカットにも寄与しています。南部鉄調や陶器調などのデザイン塗装事例も多数ございます。

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大理石調デザインを施したスイッチカバーの実績がございます。ウレタン系塗料で5回重ね塗りすることで、奥行きある質感を表現しました。また、メッキからグレー塗装への再塗装や、建築部材へのゴールド塗装なども行っております。再塗装時には密着テストを行い、素材に最適な塗料を選定いたします。

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医療機器部品に高輝度メタリック塗装を施し、ゴミやブツの少ない仕上がりを実現した事例がございます。ダイキャスト製品は脱脂が鍵となり、オークマ工塗では専用設備で徹底した前処理を実施します。ロボット塗装により、凹凸の多いヒートシンクなどでも均一な膜厚が得られ、三価クロム酸処理を併用することで耐食性と密着性を高めています。

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モック 用の木材をオブジェとしてゴールド色に塗装した事例がございます。吸い込みの激しい木材には、アクリルラッカーによる2コート2ベーク処理を施し、裏表の計4回塗装で発色を安定させました。用途やデザインによっては木材への塗装も十分に対応可能です。

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はい、軟質塩ビへのライン塗装案件をお引き受けし、お客様が製作された専用治具を用いてイメージ通りの仕上がりを実現いたしました。素材が柔軟で塗膜密着が難しくとも、治具やプロセスを工夫することで高品質を確保できます。お客様との緊密な連携で解決策を導き出しております。

塗料についてのQ&A

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焼付塗装は、素材に塗布した塗料を100~200℃の高温で熱硬化させる塗装方法です。メラミンやアクリル、ウレタンなど、使用する塗料によって最適な焼付温度や時間が異なります。高温でしっかりと硬化させるため、塗膜の硬度や耐久性、防錆性が飛躍的に向上します。通常の常温乾燥型塗料や缶スプレーと比べ、より強固な仕上がりが得られる点が大きな特徴です。

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メラミン塗料は、焼付塗装で広く使われる塗料の一つで、比較的安価でありながら耐水性・耐酸性に優れています。主に屋内向けの金属製品に用いられ、作業性も良好です。一方、アクリル塗料に比べると耐候性や密着性がやや劣るため、使用環境に合わせて選定が必要です。一般的には140℃程度で焼付を行い、コストパフォーマンスの良さが魅力となっています。

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アクリル塗料は、耐候性・耐食性・耐汚染性に優れており、屋外で使用される製品に適しています。メラミン塗料よりもやや高価で、厚塗りには向きませんが、長期的な耐久性が求められる場合に選ばれます。焼付時は150~180℃程度で硬化させるのが一般的です。屋外看板や自動車部品など、過酷な環境下で使用される製品に多く採用されます。

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ウレタン塗料は、美観と機能性を両立させる高品質な塗料です。金属や樹脂など、幅広い素材に対応可能で、耐久性・耐摩耗性・耐薬品性に優れています。自動車部品や家電製品など、多様な分野で利用される一方、塗料費が高く乾燥にやや時間を要するのが難点です。上質な仕上がりと長期的な保護性能を重視される場合に適した塗料といえます。

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ワレンコートは、オークマ工塗が開発した軟質素材への密着を可能にする特殊塗料です。同社独自の「ワレンビーム」による表面改質と組み合わせることで、シリコン、PE、エラストマーなど、一般に塗装困難とされる素材へも塗装できるようになります。特殊配合による密着力の高さが特長で、多彩な色や質感の表現にも対応いたします。

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下塗り(プライマー)は、上塗り塗料の密着性を高め、素材の防錆効果や色の発色を良くするために欠かせない工程です。特に金属素材では、適切なプライマーを選定することで、後工程での塗膜剝がれやムラを防ぎます。黄色や赤など発色が難しい色の場合、あらかじめ下地に白いプライマーを施すことで色を鮮やかに見せる効果も期待できます。

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デザイン塗装としては、南部鉄調・木目調・焼き物調・青銅調など、多彩な質感を再現する技法があります。職人の手吹き塗装を活かした大理石調などの表現も可能です。オークマ工塗では、素材や用途に応じて塗料の選定や吹き付け手法を工夫し、独自の質感や雰囲気を演出。アイデア次第で幅広いカスタマイズが叶います。

オークマ工塗についてのQ&A

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株式会社オークマ工塗は、大阪府に拠点を置き、創業30年以上にわたり金属塗装を主力とする企業です。熟練の職人による手吹塗装とロボット塗装を駆使し、多品種小ロットから量産まで柔軟に対応いたします。シリコン・PE・エラストマーなど難易度の高い軟質素材への塗装を可能にする「ワレンコート」技術をはじめ、デザイン塗装や機能性塗装など幅広いニーズに応え、試作塗装は最短1日で対応可能です。品質管理体制の強化にも注力しております。

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オークマ工塗の強みは、難素材への塗装を実現する「ワレンコート」をはじめ、手吹塗装とロボット塗装を組み合わせた複雑形状への対応力と、少量試作から量産までカバーする柔軟な受注体制にあります。自社での調色やクリーンルーム設備により、高品質かつ多彩な色表現が可能です。また、下処理から仕上げまでを一貫して行うため、短納期対応や不具合発生時の迅速な原因特定を実現し、最適な塗装プランを提案できる豊富な知見を有しています。

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オークマ工塗では、焼付塗装(メラミン、アクリル、ウレタンなど)、手吹塗装、ロボット塗装、静電塗装などのほか、UVインクジェットプリンターを使った直接印刷や、蒸着メッキといった表面処理にも対応しております。素材や製品形状、ロット数などに合わせて最適な塗装方法をご提案し、仕上がりの質や作業効率を高められるよう柔軟に対応いたします。

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金属(アルミ・鉄・ステンレス・亜鉛など)から、ABS・PC・ナイロン・PE・アクリルなど各種樹脂、さらにはゴム・シリコン・エラストマーといった軟質素材まで、幅広い素材に対応実績がございます。難度の高いナイロンやPEなども積極的に取り組み、独自技術「ワレンコート」で優れた密着力を確保しています。また、用途によっては ガラス・革・紙への塗装事例もあり、あらゆるニーズに応えられる体制を整えております。

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はい、南部鉄調・木目調・大理石調・石目調など、多様なデザイン塗装が可能です。お客様のイメージや要望を丁寧にヒアリングし、塗装方法や塗料選定を最適化することで、独特の質感やカラー表現を実現いたします。ショールームには多数の塗装サンプルを展示しておりますので、実際に見て触れてイメージを形にしていただけます。ご要望に応じて、よりこだわりのあるオリジナルデザイン塗装のご提案も可能です。

その他のご質問や塗装に関するご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

オークマ工塗では、長年培ったノウハウと最先端の技術を組み合わせ、お客様の製品に最適な塗装・表面処理をご提案いたします。


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